大人気キャンプ用品ブランド、サバティカルから発売されている寝袋「オーロラDX」シリーズ。
その中でもダウンの量がちょうど中間くらいの寝袋が、「オーロラ600DX」です。
オーロラ600DXとはどのような寝袋なのか。
またどれくらいの羽毛が使用されていて、どれくらい寒い場所で使えるのか。
サバティカルの寝袋や製造メーカーのNANGAの寝袋から解説していきます。
サバティカルについての関連記事です。ぜひお読みください。
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目次
サバティカルオーロラ600DXのスペック
レギュラー(身長180cmまで)・ショート(身長165cmまで)¥44,000(税込)
※2023年1月18日現在
快適使用温度 | -4℃ |
---|---|
下限温度 | −11℃ |
ダウン | スパニッシュホワイトダックダウン |
生地 | 表/40Dオーロラテック、裏/20Dナイロンタフタ |
内部構造 | ボックスキルト構造 |
ダウン量 | 600g |
ジッパー | 右 |
付属品 | 収納バッグ、メッシュストレージバッグ |
素材 | オーロラテックス® |
重量 | 本体:1290g、収納バッグ:25g、保管用メッシュストレージバッグ:70g |
収納サイズ | φ18㎝×38㎝ |
表面には、オーロラテックスと呼ばれる、多孔質ポリウレタン防水コーティング加工を施したナイロン生地が使用されており、湿気を外に逃がして蒸れを防ぐ機能を兼ね備えた防水加工がされています。
寝袋の中は密閉空間になるので蒸れやすいけれど、オーロラテックス加工がされていると蒸れる心配はなさそう。
オーロラテックス加工は、サバティカルの寝袋を製造しているNANGA独自の生地です。
防水性を高めると水蒸気を外へ逃すことは、通常難しいこととされていますが、NANGAは難しい問題を解決し、革命的な生地を生み出すことに成功し、寝袋に取り入れています。
サバティカルの寝袋の暖かさ
サバティカルの寝袋は、オーロラDXシリーズとダウンバッグSTD シリーズの2種類あります。
耐久性や防水、透湿性に優れた、多方面で活躍してくれる寝袋なのがオーロラDXシリーズ。
軽量でコンパクト、コスパが良いのはダウンバックシリーズです。
オーロラDXには、こだわりのオーロラテックス生地が使用されているので、機能にこだわりがあり、しっかりした寝袋が欲しい場合はオーロラDXシリーズがオススメです。
また、ダウンバックSTDには、ナイロンタフタと呼ばれる合成繊維の中でも比較的軽く、引っ張り、摩擦強度が高い繊維が使用されています。
とにかく寝袋に軽さを求める方や寝袋にそんなにお金をかけたくないけれどいい商品が欲しい方はダウンバックSTDをオススメします。
オーロラDXとダウンバックSTDでは、一番安い商品で比較すると6,000円ほど値段に差があります。
ダウンバッグSTDは表地の糸の量がオーロラDXシリーズは、20デニールです。
オーロラDXは、表地が40デニールです。
デニールとは
タイツによく見られる表記方法ですが、糸の重さのことを「デニール」といいます。
9000m糸を伸ばした時に糸の重さが何gになるかにより、デニール数が決まります。
つまり、20デニールは20g、40デニールは40g糸が使用されています。
暖かさの目安として、20デニールは薄手なので真夏だと暑いけれど、気温が15℃くらいになってくると寒く感じる厚さです。
40デニールは多すぎず少なすぎず、気温が15℃くらいだとちょうどいいけれど、10℃下回ると少し寒く感じる厚さです。
生地に使用される糸の量が多ければ多いほどしっかりしているように見え、暖かさも変わってきます。
生地に使われている糸の量がオーロラDXのほうが多めなので、寒いところが苦手な方はオーロラDXがオススメです。
サバティカルの寝袋を製造しているのはNANGA
サバティカルの寝袋は、サバティカルが製造しているのではなく、自社のダウンを使用した寝袋やジャンパーで有名なNANGAが製造しています。
厳密に言えば、羽毛専業メーカーの河田フェザー株式会社が製造しています。
明治24年に創業された、かなり老舗の羽毛メーカーです。
この河田フェザー株式会社の社長が、直接スペインまで視察しに行き調達しています。
社長が直接水鳥の環境を視察しに行くことで、より良い商品を作ってくれるのは安心ですね。
以前まで範囲を広くフランス産の水鳥の羽毛を使用していましたが、スペイン産の羽毛のみに変更。
スペイン産の水鳥は、環境が良いので立派な水鳥が大きく力強く育つことから、丈夫でかさの高い毛になるとのことです。
そのような羽毛は長く使用してもヘタリが少なく、長く買った時のままで使い続けることができるということです。
また、羽毛はスペインの羽毛ですが、洗浄や加工はすべて国内で行われています。
そして、製造まで1つ1つ熟練の職人によって仕上げれられています。
かなりこだわりが強いダウンが使用されており、熟練の職人の手によって仕上げられているのは長く使えそうですね。
使用されているダウンの量は600g
サバティカルの寝袋に使用されているダウンの量は600gです。
総重量1,040gの寝袋に対し600gのダウンが使用されているので、寝袋に約60%ダウンが入っています。
冬に活躍するダウンジャケットでも60%以上のダウンが入っていればかなり暖かいと言えます。
そしてかなりこだわりを持って飼育されている水鳥の羽毛を身にまとうことになるので、使用状況によっては暑いくらいでしょう。
個人的にですが、冬にダウンジャケットを着たくなる気温は1桁の気温になってからです。
自分がダウンを着たくなる気温はどれくらいなのか、実際キャンプに行く環境の気温はどれくらいなのかという視点からダウン量を選ぶのもポイントです。
ちなみに、サバティカルオーロラ600DXの快適使用温度は-4℃、下限温度は-11℃とのことです。
ダウンジャケットは上半身だけなので、下半身まで温めてくれる寝袋だと考えると、オーロラ600DXはマイナスの環境でも暖かく過ごせそうです。
サバティカルの寝袋だけでも十分暖かいですが、心配だという方は、ダウンのひざ掛けも合わせて使用すると安心です。
サバティカルの寝袋は修理可能
こちらは寝袋の暖かさには関係ありませんが、せっかくサバティカルの寝袋を購入したのにもしも壊れてしまった場合や破れてしまった場合の安心保証です。
バーベキューや焚火をして、火の粉が飛んでしまって寝袋を焦がしてしまったり。
ちょっとした不注意で破れてしまったり。
応急処置でとりあえずしのいでも気になりますよね。
キャンプに持って行くと安心のテントや寝袋に穴が空いてしまった時の応急処置アイテム。
小さい穴の時にオススメ。
小さくカットされているので、ハサミを使用せずすぐに気になるところに貼ることができます。
水に強いので、ちょっとした急な雨でも安心。
アウトドアには予測できないことが起こりがちですよね。
そんな時に安心なのが、永久保証です。
サバティカルの寝袋はNANGAブランドなので、NANGAの保証の対象になり、期間の設定がなく永久保証してくれます。
破損が発生次第、NANGAに修理依頼書と商品を送付。
NANGA側で商品の状態を確認し、修理は可能なのか、料金はいくらかかるのか連絡があります。
修理可能と判断された場合のみ修理してもらえます。
そして、永久保証ですが破損状態により有料修理になってしまう場合も。
以下の修理は有料になるケースがあるとのことです。
・ファスナーの全交換 5,500円(税込)
・収納袋の破損による交換やサイズ交換 1,100円(税込)
よっぽどの破損状態ではない限り修理してもらえるとのことですが、有料修理になってしまう場合があります。
正直なところ修理の金額にもよりますが、有料修理となってしまってもせっかく愛用している寝袋なので長く使い続けたいです。
ですが、ダウン素材のものは、公式ではない街の修理してくれるお店で修理依頼をすると値段が高いのでほとんど無料で修理対応してもらえるのは非常に嬉しいサービスですね。
サバティカルの寝袋を使用するにあたり、頭の片隅においてもらうといつか必ず役に立つと思います。
サバティカルの商品の修理についての関連記事があります。読んでみてください。
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サバティカルの寝袋の使い方
ここまでで、「オーロラ600DX」は暖かく、かなりこだわり抜かれた寝袋であることがわかりました。
そんなサバティカルのオーロラ600DXは、寝袋としてだけではなく、さまざまな使用方法があります。
防寒着として利用する
寝袋としてではなく、防寒着としても使用可能です。
サイズが大きめでゆとりがあるので、サバティカルの寝袋をかぶったままあぐらがかけます。
寒い季節のキャンプだったり、思っていたよりもキャンプ場が寒かったりした場合、オーロラ600DXをそのまま被って過ごしちゃってください。
予想外の寒さの場合でも暖かく過ごせるUSB式の湯たんぽを持って行くのもオススメです。
小さくて持ち運びも楽々、場所も取らないので車の中やキャンプバッグの中に常備しておくと安心ですよ。
災害時用として利用する
寝袋は災害時、避難所で生活しなければいけなくなった場合や寒い季節に電気やガスが止まってしまい、暖かい環境で過ごせない場合にかなり役立ちます。
寝袋並みに災害時にもキャンプ時にも持っておくべき大切なもの、それはランタンです。
最大510時間連続使用可能。毎日フルで使っても約20日使えるランタンです。
災害時電気が復旧するまでに1週間は日にちがかかると言われています。
大容量バッテリーのランタンもしっかり準備しておきましょう。
お住まいの地域の気候にもよりますが、サバティカルオーロラ600DXは、1桁の気温であればほぼ使用することができる素材と羽毛量です。
いざという時の災害時に持っておいて良かったなと思うちょうどいい暖かさの寝袋でしょう。
家で寝具として利用する
私自身、最初本当に?と思いましたが、実際寝具として使用している方が居ました。
一度キャンプで使用する前に家で試してみる経験はありますが、実際寝具として使うなんて。
ですが、寝具として使う納得できるメリットがあります。
・すぐ片づけられるので、場所を取らない
・羽毛布団一式やベッドを買うことを考えると値段が安い
・羽毛や綿の量に関係なく、とにかく暖かいので寒い日の電気代が浮く
妹が試験を受けるために数日間私のマンションに泊まったのだけれど、お客様用寝具はもってないので、私は床に寝袋で寝ました。寝袋、意外と快適。包まれる安心感、安眠。
— 私 (@stuck333) January 16, 2023
外で快適に寝ることを考え作られているので、家の中で使っても快適であることに違いないですよね。
ただ、サバティカルのオーロラ600DXであれば、家の中で真冬に暖房を切って使っても暑く感じるかもしれませんね。
サバティカルの寝袋「オーロラ600DX」は寒いところで使える?:まとめ
・快適使用温度は-4℃、下限温度は-11℃
・生地自体にも40デニールの糸が使用されているので暖かい
・寝袋の中に約60%のこだわり抜かれた羽毛が入っている
豪雪の中や-20℃くらいの気温で使わない限り、寒いところでも十分使える寝袋であると言えます。
基本的に日本で使う分には真夏以外、年中快適に使えそうです。
北海道だと真冬に使うには寒く感じるかもしれませんね。
ここまでサバティカルオーロラ600DXの暖かさについて書いていきましたが、寒いのが苦手だったり、それぞれ使用する方の体質もあります。
どれくらい暖かい素材が使われているのか、私には600gのダウンが適切な量であるのか、この記事を読んでいただき参考にしてください。
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