そんな疑問にお答えします。
まずは結論から。
テントにはいくつかの種類があります。
それぞれに一長一短があるので、特徴を抑えて好みのものを決めると良いです。
とはいえ、どのテントにも共通の抑えるべきポイントがあります。
例えば、設営が難しい物は、キャンプ意欲を低下させる原因にもなります。
私の親を例に挙げるなら、一度しかテントを使いませんでした。
設営と撤収がうまくいかず、2度目は断念してしまったのです。
以降はテントにただただ埃が被っていました。
お金ももったいなく、埃をかぶったテントもかわいそうで「報われないな」と子供ながらに感じたことを未だに覚えています。
私の親のように、残念な結果にならない為のポイントをこの記事ではご紹介していきます。
春キャンプは寒暖差こそあれ、一日通して過ごしやすい特徴があります。
キャンプデビューにもピッタリな季節なんですよ。
ポイントを抑えて初めてのテントを購入し、不安のないキャンプデビューにしましょう。
目次
春キャンプの特徴と注意点とは
冒頭でも少し書きましたが、春キャンプの特徴は寒暖差です。
時期によっては氷点下になることもあります。
キャンプデビューをするのであれば、4月か5月に行うことをおすすめします。
3月は春キャンプとは言え、場合によっては冬キャンプに近い事があります。
しっかりした備えが必要になるので、デビューは4月、5月にしましょう。
その時期であれば、一日通して過ごしやすい気候であるのでキャンプ向きです。
ちなみに、初心者の方はキャンプと聞くと夏のイベントのように捉える方もいます。
ですが、夏のキャンプは昼夜暑くて、初心者向きとは言えません。
だからこそ、過ごしやすい気候の春や秋がキャンプデビューにおすすめと言われています。
春は天気の変化が激しい事にも注意が必要です。
急な雨も考えられるので、備えは必須です。
雨に弱いテントだと、浸水など心配になり春キャンプには対応できないかもしれません。
また、春は強風に注意です。
ペグ打ちが甘い場合や、風を入口側から受けるとテントの破損に繋がったり、テントが飛ばされたりと危険です。
テント設営の基本として風はテントのお尻側から受け流す事を意識してください。
間違えてもテントの出入り口から風を受ける事のないようにしましょう。上記のような危険につながってしまいますよ。
春キャンプについてまとめますと、
- 寒暖差に注意が必要
- 春キャンプにデビューするなら4,5月
- 急な雨に注意が必要
- 強風に注意が必要
初めてのテント選びのポイント
キャンプをするならテントは必須。
そのテント選びを適当に済ましてしまったら、私の親のように一回ぽっきりのキャンプにもなりかねません。
魅力いっぱいのキャンプを楽しむためにも、テント選びはポイントを抑えましょう。
ポイントを抑えたうえで、お気に入りのテントに出会ってくださいね。
慣れないテント設置は初心者の壁
初めてのテントはなるべく簡単に設営できるものがおすすめ。
そもそもキャンプをしたいと考えた時に、「テントを立てられなかったらどうしよう」と不安に思う方は多いです。
しっかりとテントを立てられる自信のない中、何万円もするテントを購入するのは不安ですよね。
決して安い買い物ではないからこそ、自分の実力にあったテントを選びましょう。
メーカー側でテントの設営動画を出している物もあります。
取扱説明書は読んでて眠くなる、そもそも読むことすらめんどくさい、何を隠そう私自身がまさにそのタイプです(笑)
私のような人にも、映像で説明してくれるのでとても分かりやすいです。
取扱説明書を読みながら立てるのは無理ですって方には、設営動画付きのテントは候補の一つになるのではないでしょうか。
テントの耐水圧に注意
耐水圧とは簡単に説明すると水にどれだけ強いかを数値化したものです。
高ければ高いほど内側に水を通しにくくなります。
結論を言えば、耐水圧は1500m〜2000m程度がおすすめ。
理由は二つあります。
1つ目は、強い雨に対応するのに1500mは必要なこと。
2つ目に、耐水圧が高すぎると、通気性が悪くなり結露しやすくなったり、夏場では蒸し暑くなってしまいます。
耐水圧は低すぎても高すぎても、使用するシーンが限られてきてしまうということです。
春の気候は変わりやすく、急な強い雨も珍しくはありません。その時雨漏りしてしまうと夜も落ち着いて休めなくなります。
通気性が悪いと空気がこもってしまう分寝心地の悪さを感じてしまいます。
耐水圧に注目し快適に休めるテントを選びましょう。
テントのサイズは今後のキャンプにも影響
販売されているテントを見ると、対応人数が記載されています。
それを鵜呑みにして、4人で使うからと4人用のテントを選ぶと「思ったより窮屈」と感じてしまうかもしれません。
私の親がまさにそのようにして選びました。
両親と私と弟の4人なので4人用テント。
子供とは言え、もう体も大きくなっていたので寝れなくはないが窮屈。
テント設営に嫌気をさしただけではなく、窮屈な感じもキャンプ離れに繋がったようです。
テントサイズは記載人数よりもマイナス1〜2名が、ゆとりをもって使える基準になります。
記載人数はあくまで大人が何人横になることができるかの概算です。
テント内でゆとりをもって過ごすことで、ストレスフリーなキャンプデビューになりますよ。
テント選びはお財布と相談も大事
テントは値段がピンキリです。
安いものなら2〜3万円でも選べるものもありますが、高いものは10万円を超えてきます。
キャンプをするには必要なギアが多数あります。
全て揃えるとなると、なかなかの金額になってきます。
「お金なら無限に出せます」という方は少数でしょう。
他のキャンプギアを揃えることも意識したうえでテントを選びをすることが大切です。
私の親を例に挙げるなら、テントと人数分の寝袋しか揃えられませんでした。
寝心地は最悪。テントは狭い。
その結果がキャンプ離れでした。
賢い皆様は、計画的にギアを揃えてください。
勢いだけで知識が皆無では、楽しいはずのキャンプが台無しになります。
何を準備していいかわからないという方は必ず下の記事も確認しましょう。
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春キャンプの装備はこれで安心!今年の春はキャンプデビューしよう
テントの種類と特徴とは
春キャンプの特徴を理解し、テント選びのポイントを理解したなら、いよいよあなたのテント選びです。
ここからはテントごとの性能と好みの形状であるかどうかが大事になってきます。
- ドームテント
- 2ルームテント/トンネルテント
- ワンポールテント
- ロッジ型テント
数あるテントを4種類にまとめたので、好みのテントを見つけてみてくださいね。
ドームテント
キャンプになじみがない方でも知っているオーソドックスな形のテントです。
どこから見ても半円形の丸っこいテントがドームテント。
背が低めのものが多く、テント内はかがまなければなりません。
また、前室がないタイプのテントではタープもセットで建てないと、急な雨に対応できないデメリットがあります。
ですが、一長一短があります。
背が低く、どこから見ても半円形。そのため風の影響を受けにくく風をうまく受け流してくれるメリットがあります。
シンプルな構造で初心者によくおすすめされるテントの形でもあります。
また、コンパクトに収まるので持ち運びやすさも特徴です。
ド定番とも言えるこちらのテント。
初めてのテントには持ってこいのテントだと思います。
理由は親切丁寧にYouTubeで設営動画が出されているからです。
組み立て、片付け、一人設営とそれぞれ動画で説明されているので、取扱説明書なんて大嫌いという方にもおすすめ。
また、広々とした空間で過ごせることもポイント。
価格も手が出しやすく、雨風にも強いので初めてのキャンプも安心して過ごせることでしょう。
コールマンの設営、片付けの動画はこちら
2ルームテント/トンネルテント
ドームテントとスクリーンタープを合わせたような形のテントです。
言い換えるなら、寝室とリビングが一つにまとまったテントのイメージとなります。
寝室とリビングが一緒になっている分サイズが大きいのが難点。
慣れるまで設営に時間がかかることが考えられます。
また、サイズが大きい分重いので持ち運びが大変というデメリットがあります。
ですが、そんなデメリットも気にならないくらい快適なのが2ルームテントの魅力です。
就寝用の場所から、食事用の場所まで、一つのテントでまかなえます。
ドームテントですと、スクリーンタープも別で設営しなければ雨の日の対応が難しくなります。ですが2ルームなら一度設営すれば、フルクローズにすることで雨でも風でも不安なく食事を楽しめます。
「テントとタープを立てるのは大変」、「大きなテントだと立てられるか不安」そんな方にはこちらがおすすめ。
メーカーから設営動画が出されているので、設営に不安な初心者さんにもおすすめ。
価格も、同じメーカーの2ルームテントと比べると価格も半分程度で、初心者のエントリーモデルとなっています。
対応人数は4人なので、4人家族が寝室で家族と寝るとやや窮屈感があります。
前室を上手に活用し、1人はコットを使用して眠ることで寝室も広々と使うことができます。
コットって何?という初心者の方に説明すると、キャンプ用の簡易ベッドです。
地面との間に空間ができる分、地面からの冷気に影響されにくいメリットがあります。
コットと地面の間に荷物を置くことで、さらに冷気の影響を受けにくくなります。
そんなコットをテントの前室に使うことで、テント空間をまんべんなく使うことができます。なのでファミリーキャンプにもおすすめです。
ワンポールテント
画像からも分かる通りかわいらしいフォルムのテントです。
使う上で困る点としては、テントの端が斜行になっている事とテント中央のポールです。
まず、テントの端がデッドスペースになりやすいのが特徴です。
そして、テントの中央にあるポールはやや邪魔。
テント内のレイアウトをどう使いやすくするのか、使用者の実力を試されるテントになります。
また、前室がないタイプが多く、雨が入り込みやすくなります。
「なんか初心者には難しそう」そんな風に思われた方、お待ちください。
実は、初心者にもおすすめできる理由があるんです。
まず、ワンポールテントの名前からも分かる通り、ポール一本で設営するので簡単。
そして、デッドスペースが心配なら最初から大きなテントにすれば困りません。
大は小をかねるの発想です(笑)
このテントなら対応人数が8人。多少のデッドスペースがあろうと問題なし。
設営の方法も大きくても小さくても、変わらずポール一本で簡単。
見た目もかわいくて、それでいて安い。
デメリットにあげた、前室問題はタープと組み合わせれば解決できます。
簡単に連結できる専用アイテムがあります。
設営後のテントの頂点に、この帽子のような本製品をかぶせて使用します。
本製品とタープを連結させて使用することで雨の日も怖くありません。
タープとテントの色を合わせると統一感があって、より一層かっこよくなります。
ついでに、テントの下に必ず敷いた方が良いグランドシートも、ついていてこの値段。
全部そろえても4万円台で揃えられます。
広くて、設営も簡単、そしてリーズナブル、かわいいフォルムで、雨風にも対応できる欲張りなテントをお求めの方におすすめです。
ロッジ型テント
価格が高い事、大型の為持ち運ぶ上では重たいなどデメリットはあります。
そこさえ目をつぶってしまえば、一軒家のような豪華さと、かわいらしい見た目、おうちのような広々空間があなたを待っています。
このテントなら、大きいのに設営も簡単。
組み立てた鉄骨の上に、フライシートをかぶせていくイメージの設営方法です。
フレームをはめこむ、フライシートをかぶせる、インナーテントをフレームにひっかけるといった手順で設営するので、1人でも設営可能となっています。
風が強い日ではフライシートをかぶせるとき飛ばされないように2名で行う方が安全なので、天候や自身の実力に合わせて1〜2名で設営するといいですよ。
また、このテントはメッシュ部分がたくさんあるので、空気の入れ替えがしやすいです。
春キャンプも時期によってはストーブが欲しくなることもあります。そんな時に換気がしやすい作りは安心ですね。
価格は他のテントと比べて高額なので、お財布との相談は必須です。ですが、おしゃれで、広くて快適なテントをお求めの方には十分選択肢に入ることでしょう。
テントの手入れについて知りたい方はこちらを確認してください。
-
キャンプで使ったテントって手入れやトラブル対処はどうするべき?
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テントキャンプを快適にするのはテントだけではだめ
キャンプに必要なものはテントと寝袋だけではありません。
実際それだけでキャンプをしようとして、一回でリタイアしたのが私の親です。
テントに寝袋だけの装備では、寝心地は最悪です。
フローリングの床でごろ寝よりも寝心地が悪いです。
「寝心地を上げるためには何が必要なの?」と思った方、この先もしっかり読み進めてくださいね。
まずは床冷えを防ぎましょう。
春キャンプでは夜は冷えます。テントの中を暖めても床から冷えると結局寒いままになってしまいます。
テントにはグランドシートという、テントと床の間に敷くシートがあります。
これを敷かなければテントが汚れたり傷ついたりします。なので必須の装備ですが、なかなかメーカー物はお高いです。
リーズナブルに済ませたいのならブルーシートがおすすめ。
注意点はグランドシートでも、ブルーシートでもテントのサイズを超えてはいけないことです。
テントよりも大きいと、雨が降れば敷いているものに雨水が溜まってしまいテントの浸水に繋がります。
水たまりの上にテントを立てるような事になってしまいますのでそこだけは守りましょう。
テント下を対策したら、テント内の床を対策しましょう。
テント床に敷いてあるものが多ければ多いほど床冷えには強くなります。
ホームセンターなどに売られている、極厚の銀マットがおすすめ。
床冷えをしっかり防ぐだけではなく、クッション性が快適さをアップさせてくれます。
銀マットじゃ見た目がちょっと残念。もう少し床冷えの対策をしないと不安。そんな方はブランケットやラグを敷くと良いですよ。
寝袋だけでは寝心地が悪い
寝袋は掛け布団のようなものと考えていただければ、敷布団がないと床にごろ寝と変わりがない事にも納得できるのではないでしょうか。
キャンプ用で敷布団の代わりになるものがあるんです。
それはスリーピングマット。
スリーピングマットを使用すれば心地よく眠ることができますよ。
インフレーターマットという自動で空気が入るタイプのものなので準備に手間取りません。
連結可能なところもファミリーキャンプにはありがたい。
しっかりと準備をして、夜はぐっすり休みましょう。
はじめての春キャンプ!テント選びで失敗しないポイントをご紹介!!:まとめ
初めてのテント選びに大事なポイントは
- 簡単に設営できること
- テントのサイズは対応人数よりも-1~2名が最適
- 耐水圧は1500m~2000mが安心
- お財布と相談して購入
以上の4つのポイントです。
ポイントを意識したうえで、後は好みの形のテントを選ぶことが大事です。
ポイントを無視して、「安かったから」などの理由だけでの購入は今後のキャンプ生活に影響を与えかねません。
実際、一回ぽっきりでキャンプを諦めた家族もいます。
そんなことになっては、お金がもったいないです。
そして何よりも、キャンプの楽しみを知らずに終わることがもったいないです。
ぜひあなただけのお気に入りのテントと一緒に、この春はキャンプデビューしましょう。
お花見や散策、焚き火を囲んでのだんらん。あなたは何から楽しみますか?