メスティンのシーズニングって毎回やるべき?絶対に必要なの?
そのような疑問にお応えします。
メスティンってコンパクトでソロキャンプなんかには愛用しやすい製品ですよね。
メスティンでインスタントラーメンを作っているCMもありました。
それくらい身近になってきたメスティンですがいざ買おうと思ったけどシーズニングやメンテナンスなんて言葉で気が引けていませんか。
この記事を読めばメスティンは思っていたものより使いにくそう。
シーズニングが面倒くさいと思うことがなくなり、むしろキャンプで重宝するアイテムになります。
目次
シーズニングは毎回しなくても大丈夫
結論から言うとメスティンのシーズニングは毎回する必要はありません。
初めて使用する前と汚れや焦げ付きを感じたタイミングでシーズニングをする程度で問題ありません。
これだけでもメスティンを使うにあたり安心出来ますね。
毎回使う前にシーズニングが必要だったら面倒ですし、そもそも使いたいとは思わないですから。
ではなぜシーズニングをする必要があるのでしょうか。
シーズニングが必要な理由
そもそもシーズニングとは砂糖やしょうゆなどの調味料の意味以外に【慣らす】と言うと意味もあります。
わたしは始めシーズニングと聞いてとあるCMの調味料パウダーを思い出しました。
ここで言うシーズニングは慣らすという意味合いで使っていきます。
ではなぜシーズニングが必要なのか理由を紹介します。
①アルミ独特の金属臭を消すため
アルミには独特な金属臭があります。
これを抑えるためにアルミのもっている特徴、空気中の酸素と結び付き表面に酸化被膜という膜を作る性質を利用します。
この酸化被膜がメスティンの焦げ付きや変色、金属臭を抑えることが出来ます。
しかし、この膜はとても薄いのですぐに剥がれてしまいます。
そのためシーズニングによって都度この酸化被膜を作る必要があるのです。
②アルミの変色を防ぐ
先程もあげた様にアルミは変色しやすい性質があります。
酸化被膜が剥がれた後にアルミは水分中にあるミネラル成分と化学反応を起こし、これを繰り返すことでアルミは黒く変色してしまうのです。
③メスティンはアルマイト処理がされていないため
アルミは軟らかいため傷が付きやすく、腐食しやすいのです。
アルマイト処理とは
人工的に酸化被膜を厚く丈夫に強化し、傷や変色、腐食が起こりにくい状態に加工する技術
製品によっては「アルマイト加工済み」などの記載のあるものも売られています。
しかし、アルマイト加工されていない製品ももちろんありますからアルマイト処理に比べると劣りますが傷や腐食を守るためにシーズニングが必要になります。
シーズニングの理由になるほどとなりませんか。
確かにキッチンの水回りに缶を放置して置くと数日で錆が出きてしまいシンクなんかを掃除するのが大変になってしまった経験ありますよね。
あとは海なんかに落ちている缶もすぐに錆てしまいます。
その原理を考えるとシーズニングがどれほど大切かよく分かります。
次にシーズニングの方法をお伝えします。
シーズニングの方法
シーズニングの方法はいろいろありますが、今回は主流なお米のとぎ汁を使った方法をご紹介します。
ポイント
①食器用洗剤でメスティンを洗う
②お米のとぎ汁とメスティンが浸かるくらいの鍋を用意する
③とぎ汁とメスティンを鍋に入れ15分程度煮る
④冷ましてから水洗いする
⑤乾いたらシーズニング完了
大きい鍋がない場合
シーズニングの目的として食品に金属臭を移さない様にするためという理由があるのでとぎ汁も少なくて済む直接タイプの方が楽に済みます。
大量のとぎ汁を用意するのはたくさんのお米を用意しなければならないので一人暮らしだと結構大変ですよね。
お米は炊いて冷凍できますがそもそも小分けにするのも面倒です。
個人的には直接タイプが良いですね。
しかし、表面もきれいに保ちたいと言う方は鍋で煮ることをおすすめします。
合わせてシーズニング後のお手入れ方法もお伝えします。
シーズニング後のお手入れ方法
使ったあとはなるべく洗剤は使わずに優しく洗うことでコーティングを剥がさないようにする
タワシやスポンジを使う場合は柔らかいものを使用し、なるべくこすらない様にする
タワシは軽く当てただけでも傷がついてしまう恐れがあるので余りおすすめはしません。
どうしてもタワシが使いたい場合はへちまたわしがおすすめです。
へちまタワシは洗剤を付けなくてもあらかたの汚れを落とすことができます。
また、身体を洗うボディータワシとしても使えるため柔らかい素材になります。
出典引用:Mr.Strong
実は手間にならない毎回のシーズニング
記事の冒頭でシーズニングは汚れや焦げ付きが見られたらする程度で良いとお伝えしました。
しかし、楽に毎回シーズニング出来る方法があるんです。
それは炊飯することです。
先程も述べたようにメスティン全体をコーティングしたい方は別ですが、食品が直接当たる内側だけで良いと言うことであれば炊飯をするだけで毎回勝手にシーズニング出来ちゃうんです。
とぎ汁ではないですが、水に浸かったお米が15分以上メスティン内にあるわけですから使った後にゴシゴシと洗わなければある程度問題ありません。
ただし、炊飯以外の調理をする場合は焦げ付きやすいと感じたらシーズニングが必要になります。
毎回炊飯していればシーズニングを気にすることなく使い続けられるのはとてもありがたいことです。
そもそもシーズニング不要
これまでシーズニングについて散々お伝えしてきたのに不要とはどう言うことなのでしょうか。
アルミ臭が気にならない
火加減に気をつけていれば焦げ付かない
とても個人差の出る問題ではありますが中にはこういった方々もいます。
ですから実際にアルミ臭が気になる、なるべく長く使いたいという方にはシーズニングをおすすめします。
わたしは開封した際にあまりアルミ臭を感じませんでしたが、子どももいるのでシーズニングをしました。
しかし、シーズニングは少々手間になります。
ですからシーズニング不用なアルマイト加工済みのメスティンを最後にご紹介します。
出典引用:キャプテンスタッグ
出典引用:バンドック
こちらの商品はアルマイト加工済みですのでシーズニングは必要ないです。
片付けやお手入れに時間を割くのはちょっと。という方にはおすすめです。
お子様と一緒だとお手入れにあまり時間を掛けられないこともあるでしょうからそういった方にもアルマイト加工済みのものはありがたいですね。
メスティンのシーズニングって毎回やるべき?絶対に必要なのか:まとめ
汚れや焦げ付きが見られたら
アルミ臭を消したい
傷や変色、腐食を避けたい
どれか一つでも当てはまる場合にはシーズニングが必要になりますが、上記のことを気にしないという場合にはシーズニングは必要ないです。
シーズニングが必要ないと思っている方でも年に1〜2回程度しか使わないという場合はシーズニングをして長く使えるように保っていたほうがお得です。
やはりアルミ金属ですから長期で放置してしまうと変色してしまう恐れがあります。
ちょっとしか使っていないのに捨てる事になっては懐に痛手ですから。
アルマイト加工済みのメスティンも販売されていますので自分のニーズにあったメスティンを見つけて楽しいキャンプライフにしましょう。