近年、有名なアウトドアブランドから、高性能のクーラーボックスが多く展開されており、説明書を見ると80時間は保冷力がもつ、と書いてありますが、実際はどうなのでしょうか。
このような、高性能のクーラーボックスは、持ってくる友達から聞くと、1泊のキャンプ時、中の保冷剤は3割程度しか溶けなかったり、半分溶けていたりと性能具合はまちまちです。
今回は、クーラーボックスの保冷力は何時間もつかや、高い保冷力を持ったクーラーボックスの選び方、ひと工夫することで保冷力を上げる方法をお伝えします。
外は日差しが強くなくても(曇りでも)焼けてしまうので、日焼け止めは忘れずに。(私が常備している海でも焼けない最強アイテム)
目次
高い保冷力をもつクーラーボックスの選び方3点
アウトドアショップを見ても、長い時間保冷力が保てるクーラーボックスばかり、販売されていますが、デイキャンプだったり1泊2日のキャンプの場合は、さほど保冷力は高くなくても庫内は冷たさは保てます。
用途に合わせて購入することが大事ですが、どこを見て選べばいいのでしょうか。
ポイント
ポイントはクーラーボックスに使用されている素材を見ることです。素材は以下3つ
- 真空パネル
- 発泡ウレタン
- スチロール
それでは、こちらの素材3つの特徴と保冷力の持続時間を見ていきましょう。
真空パネル
- 持続時間:約75時間~80時間
- 値段:30,000円~51,000円
保冷力は3つの素材の中で群を抜いていますが、その分高価で重いクーラーボックスが多いです。
女性だけのアウトドアだと、重くて扱えないこともありますが、最近はカートつきのクーラーボックスも展開されているので、力のない人はそちらを選ぶのをおすすめします。
3泊4日の林間学校時には、真空パネルを使用したクーラーボックスを使用すれば、食中毒になる心配も少なくなるので、思い切ってこちらを購入してみてください。
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発泡ウレタン
- 持続時間:約40時間~約60時間
- 値段:10,000円~15,000円
保冷力は、真空パネルと比べると落ちますが、その分値段も安めで、重さも軽いものが多いです。
中には真空パネルと発泡ウレタンの、両方を使用したクーラーボックスも販売されており、そちらは28,000円と、値段が高くなってしまいます。
保冷力をとるか、値段で選ぶか用途に合わせて購入してください。
日帰りバーベキューや1泊でのキャンプなら発泡ウレタンのみでも、充分使用できます。
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発泡スチロール
- 持続時間:約30時間~約50時間
- 値段:約400円~約1,000円
発泡スチロールは値段も他の2つと比べると、圧倒的に安くなり、その分性能も耐久力も落ちてしまいます。
使用用途も、スポーツ大会時に選手用の飲み物を持って行くのに使うなど、1日のみのイベント時にしましょう。
キャンプに持って行ってもいいですが、何かの拍子に割れてしまったら使い物になりません。
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保冷力を高めるためのひと工夫4点
高価なアイテムだと、それだけ性能もいいですが、お金をかけたくない人もたくさんいるはず、そこで、クーラーボックスの保冷力を上げるとっておきの方法をお伝えします。
このやり方をやるのとやらないのでは、差が出るので忘れずにやってみましょう。
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入れる食材は事前に冷やす
バーベキューで使用する食材と飲み物は、前日に冷蔵庫で冷やしておくことで、冷めにくくなります。
注意
ただし、当日クーラーボックスに食材を移す際に、絶対に忘れないように必要な食材を移しましょう。
キャンプ場で入れ忘れたときに気づいたときの絶望感は味わいたくありません…。
クーラーボックスも前日にブロックアイスで予冷すること
ご存じの通り、クーラーボックスは保冷剤や氷で庫内を冷やさないといけません。
そのとき、保冷剤か氷、どちらのほうが冷えやすいのか、迷う人も多いでしょう。実は氷の方が庫内を冷えやすくします。
コンビニなどでロックアイスを買ってくるのもいいし、自作で作る場合は、牛乳パックに水をいれて凍らせるやり方をおすすめします。
理由は、溶けて水になったとき中身を捨てるだけなので、処理が簡単だからです。
クーラーボックスには下に排水口がついていますが、中には重くて傾けるのが厳しい物もあるので、牛乳パックで氷を作ったほうが後処理は楽なのです。
飲み物と食べ物は別のクーラーボックスに入れる
よく1つのクーラーボックスに入れる人いますが、実は飲み物用と食べ物用に分けて入れたほうが、その分氷を入れるスペースができ、冷気が循環しやすくなります。
車でキャンプ場に行けば、荷物はトランクに入れれば問題ないですが、電車でキャンプ場へ行かなくてはいけない場合、2個もクーラーボックスを持って行くのは大変なので、小さめのクーラーボックスを使用して、持ち運びの負担をかけないようにしましょう。
氷と物の層を作る
- クーラーボックスの底にブロックアイスを敷き詰める
- その上に後から使う食材(バーベキューの食材など)を置く
- 氷を敷き詰める
- その上に飲み物やアイスを置く
- 氷をかぶせる
冷たい空気は下の方にたまるので、層を作ることにより、よりよく冷気が循環しますし、よく使うものを上に置いておくことで、底の方まで探さなくて済むというメリットがあります。
保冷力抜群!おすすめクーラーボックスの紹介
中には「クーラーボックスは高価な物でいいから、しっかりとした保冷力がある物が欲しい」という人もいるでしょう。
やはり高くても、有名なアウトドアブランドは、厳しい検査を経て、高性能のアイテムしか販売していませんし、信頼度も高いですが、実際のところどうなのでしょうか。
そこで、私の経験も踏まえて、保冷力が高いクーラーボックスを紹介するので、参考してください。
なお、クーラーボックスの開閉は、大体7~8回くらい、氷の大きさは野球ボールくらいです。
スノーピークハードッロッククーラー40QT
- 容量:38L
- サイズ:648mm×406mm×391mm
- 重量11kg
真空パネル3面使用しているので保冷力は申し分なく、アメリカではプロの釣り師も使用している圧倒的な性能を誇る優れものです。
サイズも大型の魚が入るほどで、釣りはもちろん、大人数で泊りがけのキャンプでも使用できます。
保冷力は3泊4日のキャンプで、氷は見た目、1/8程度溶けたくらいの性能を誇るクーラーボックスです。
イグルーユーコン50
- 容量50L
- サイズ86mm×44mm×45mm
- 重量16,3kg
7月上旬の暑くなってきた頃、3泊4日のキャンプで友達がイグルーユーコン50を持ってきていました。
キャンプの最終日に、中の氷を見たのですが、氷は1/8程度溶けていました。
ちなみに同じ友達と8月上旬に4泊5日のキャンプ行って来たとき、同じクーラーボックスを持ってきていました。
そのとき子供たちがいたずらして、開閉回数が結構多かったのですが、それでも最終日の氷は子供の握りこぶしくらいの大きさまで溶けていました。
コールマン54QTスチールベルトクーラー
- 容量:51L
- サイズ:60mm×42mm×41mm
- 重量:7,5kg
2Lのペットボトルが縦で入るサイズなので、底の方に物を置いてしまう心配もないので開閉も少なく済みます。
氷はすき間に詰めてくださいね。
3泊4日のキャンプで保冷剤だけのときは、3割くらいしか溶けなかったので高い保冷力が伺えます。
ダイワプロバイザーランクHD
- 容量:35L
- サイズ:32,5mm×71,5mm×33,5mm
- 重量:7kg
真空パネルとウレタンを、組み合わせているので圧倒的な保冷力を誇ります。
ペットボトルも縦置きできて、28本も収納可能な大きさなのです。
泊りがけのキャンプはもちろん、釣り用でも大型の魚が入る大きさで、釣り用として使用する人も多い印象があって、人気が伺えます。
私も、釣りに行くときにもこのクーラーボックスを持参しますよ。
保冷力は気温34度の真夏の時、開閉回数5~6回くらいで、中の氷は2~3割程度溶けたくらいでしたから、かなりの高性能を誇ります。
イス代わりとしても使用していますが、びくともしないので、耐久力も折り紙付きです。
YETIタンドラ
- 容量:32,9L
- サイズ:65mm×41mm×39mm
- 重量10,43kg
「グリズリーも壊せない丈夫なクーラーボックスを、キャンパーに」をコンセプトにしているYETI社のクーラーボックスです。
保冷力も他メーカーと比べ、2倍長持ちするかなり高性能なクーラーボックスですが、その分高価で、しかも重いのがデメリットがあります。
保冷力は、8月の真夏で2泊3日のキャンプ時では、氷と保冷剤を中に入れていきましたが、5~6回ほど開閉しても、ちょっと小さくなったかな?程度しか溶けませんでした。
私の周りでも「YETIのクーラーボックスは最強!」といっている人が多く、ユーザーは「高価だけど、一生使える物が欲しい」ということがわかります。
冷えを追求したいあなたへ
少しはお金がかかっても、確実に冷えを「持続」させたいあなたはこちらもオススメです。
保冷機能は一般的なクーラーボックスの約42倍。
- 車中泊
- アウトドア
- キャンプ
- 災害時
色んな用途で使えるので、持っていて損はありません。
クーラーボックスの冷気は何時間持つ?長く冷気を保つ方法とは:まとめ
- 高いクーラーボックスの選び方3点
- 保冷剤の効果を高めるためのひと工夫4点
- 保冷力抜群!おすすめクーラーボックスの紹介
高価なクーラーボックスは、断熱性が高い素材を使用しているので、余計な開け閉めさえしなければ、80時間はもつ高性能な物ばかりです。
今、お金ないけどキャンプ・釣り行きたいからクーラーボックスがどうしても欲しい人は、ひと工夫すれば1泊程度だったら保冷力を保てて食中毒になる心配も少なくなります。
どれもそうですが、説明書をよく読んでただしいやり方をすれば、圧倒的長い時間庫内は冷えたままなので、基本に立ち返り扱いましょう。