どうやって手入れすればいいの?
このような悩みにお答えします。
キャンプナイフっていつのまにか切れ味が悪くなってますよね。
私はお肉を調理する時に気付くことが多いのですが、お腹が空いていることもあってイライラしてしまいます。
でも、キャンプナイフの手入れって2つのポイントさえ守れば案外上手く出来るんです。
買い替えるのではなく、お気に入りのキャンプナイフを長く使えるようになってからキャンプが前より楽しくなりました。
今回はキャンプナイフの手入れに必要な道具とポイント、方法をお伝えします。
愛用のキャンプナイフをぜひお手入れしてみましょう。
目次
キャンプナイフを手入れするタイミングとは?
キャンプナイフってどんなタイミングで手入れをすればいいか難しいですよね。
少し切れなくても、ついつい放置してしまって次のキャンプの時に気付くことってありませんか。
でも、キャンプナイフの切れ味ってキャンプをする上でとても大切なので、放置したままでは絶対ダメなんです。
キャンプをしている時に切れ味の悪くなったナイフを使って作業することは大変危険です。
切れ味の悪くなったナイフを使うと、必要以上に力が入ってしまい怪我などの思わぬ事故に繋がります。
小学校の図工の時間、力を入れすぎて彫刻刀で指を切りそうになったことありませんか。
当時は手入れ出来ることすら知らなかったので、ヒヤッとすることが多かった記憶があります。
安全にキャンプを楽しむために、キャンプに行く前はナイフの切れ味を必ず確認するようにしましょう。
ナイフで紙を滑るように切ることが出来たら切れ味は問題ありません。
滑るように切ることが出来なかった場合が手入れのタイミングです。
キャンプナイフを研ぐために必要な3つの道具
キャンプナイフを研ぐために用意する道具が3つあります。
刃物を研ぐ道具といえば砥石ですが、他の2つって何があるのか想像出来ませんよね。
3つも揃えないといけないならお金もかかりそうな気もしますが、砥石以外は家にあるもので揃えることが出来ますよ。
砥石の値段は?
砥石は3,000円前後で購入出来ます。キャンプナイフと同じくらいの値段です。
キャンプナイフを買い替えるより、砥石を購入した方がお得ですね。
手入れをすると、お気に入りのナイフを長く使えるだけでなく、お財布にも優しいというメリットがあります。
是非道具を揃えて手入れをしてみましょう。
砥石
砥石はナイフを研ぐために1番必要な道具です。砥石がないとナイフを研ぐことは出来ません。
色々な種類があるので、詳しくは次の項目でご紹介します。
濡らした布
上手く研げているタイミングで砥石がずれてしまうと、研いでる角度もずれてしまってショックが大きいです。
ですが、砥石の下に濡らした布を敷いておくことで砥石が滑りにくくなり、安定してナイフを研ぐことが出来ます。
動かないように台座がついている砥石の場合は不要ですが、台座がない場合は必ず用意するようにしてください。
砥石が入る大きさの容器
砥石は、使う前に10分程度、水に浸しておく必要があります。
そのため、自分の使う砥石が十分に入る大きさのバケツなどを用意しておきましょう。
これは、少し時間のかかる作業なので、手入れをすると決めたら最初に行うようにしましょう。
私は「さあ、研ごう」と思って砥石を用意してから、水に浸してないことに気付いてがっかりする、ということを何度かしています。
研ぐ前の事前準備が大切ですね。
浸水時間は、砥石を浸したときに出てくる気泡がなくなる頃合いが目安ですが、使用する砥石によっては時間が異なります。
使用前に、購入した砥石の説明書を確認してください。
手入れに使う砥石の種類とおすすめ紹介
砥石の種類は、「荒砥石」「中砥石」「仕上砥石」の3つに分けられます。
この3つは、それぞれ砥石の目の荒さが違っています。
目の荒さは「番手」と呼ばれ、「#1000」といったように「#」と数字で表されます。
数字が小さいほど目は荒く、大きいほど細かくなります。
荒さの違う砥石を使い分けることによって、ナイフをより鋭く綺麗に仕上げることが出来ますよ。
砥石の種類と対応する番手、どのような場面で使い分ければいいのかを確認していきましょう。
砥石の種類
荒砥石(#80~220)
刃こぼれなどの大きな修正をする時に使います。
刃こぼれした時に私が良く使うのは「#120」です。「#320」を使ったこともありますが、「#120」の方が断然早く研げます。
それだけ1回で刃が削れるということでもあるので、慣れるまでは慎重に研いでいくことが大切です。
中砥石(#400~1500)
切れ味が悪い時など、日常的なメンテナンスで使用します。
中砥石だけでも他の砥石の役割を果たせますが、時間がかかったり、力加減が難しかったりすることがあります。
なるべく3つとも揃えておくことがおすすめですが、最初は「#1000」の砥石だけでも問題ありません。
仕上砥石(#3000以上)
鋭利な刃にしたい時に使用します。
中砥石で研いだ後、さらに細かい目で研ぐことによって鏡のような刃にすることが出来ます。
私は「#3000」と「#6000」を使うことが多いです。
1つだけというよりは、番手の違うものを持っておくことで納得のいく仕上がりになりますね。
おすすめの砥石は「シャプトン 刃の黒幕」です。
この砥石であれば浸水時間が少なく、使用後の乾きが早いので、準備も片付けも楽になります。
手入れ前に知っておこう!キャンプナイフの形状とは?
そのようなことがおきないために、まずは自分が持っているキャンプナイフの形状を知っておきましょう。
キャンプナイフの形状は様々な種類がありますが、よく使われているのは4つです。
繊細な作業に向いている「ホロウ」
木材を切りやすい「スカンジ」
調理に適している「フラット」
耐久性が強く頑丈な刃物に使われる「コンベックス」
キャンプナイフの刃を切断して正面から見た図はこんな感じです。
形状を知らないまま研いでしまうと、いつのまにかコンベックスがフラットになってしまうこともあります。
研いだ後の最終形態を知っておけば、別の形になることも無いので必ず確認しましょう。
キャンプナイフを研ぐ時のポイント
ナイフを研ぐ時に気を付けることは2つだけです。
この2つに注意すれば誰でもきれいにナイフを研ぐことが出来ます。
角度を一定に保つ
ナイフを研ぐ角度は、一般的に10円玉2枚ほどと言われています。
ただ、ナイフの形状などによって研ぐ角度はそれぞれ変わるので、自分がどの部分を研ぎたいのか把握しておくことが大事です。
角度が決まったら、研ぎたい部分が砥石にしっかり当たるようにしてから砥石を削ぐように研ぎましょう。
この時、角度を常に一定にすることできれいに刃を研ぐことが出来ます。
最初は難しいですが、コツを掴めば手に伝わる感覚でだんだんと分かるようになっていきますよ。
研ぎ汁を捨てない
包丁とかナイフって、水道水をかけながら研いでいくイメージがありませんか?
でも、刃は水ではなく研いだ時に出てくる研ぎ汁で研いでいくんです。
砥石は乾くと安定して研ぐことが出来ないため、水を足していかないといけません。
その時に、研ぎ汁を捨てないよう注意してくださいね。
研ぎ汁を捨てそうで不安な方へ
霧吹きを使って水をかける方法がおすすめです。水道に行く手間が省け、研ぎ汁が流れてしまう心配もありません。
キャンプナイフの研ぎ方
お伝えしたポイントを踏まえて、さっそくキャンプナイフを研いでいきましょう。
注意
刃物を扱う作業です。怪我には十分注意して行ってください。
水に浸した砥石にナイフを当てよう。
角度を調整しながら砥石にナイフを当てましょう。
この時、ただナイフを当てるだけだと刃がグラグラしますよね。角度を一定に保てるか不安になると思います。
でも、刃の上に手を添えると刃が安定します。
角度を安定させるために、ナイフを持っていない方の手を刃の上に添えてください。
角度に気を付けながら砥石全体を使って研いでいこう。
砥石って消耗品なんです。少し意外じゃないですか?
私は勝手に減らないものだと思ってたので衝撃を受けました。
消耗品なので、砥石の一部分だけを使って研いでしまうと、砥石が部分的に凹んでしまいきれいに研げなくなってしまいます。
長く砥石を使うためにも全体を使って研ぐようにしてください。
慣れるまでは研ぐ回数を決めて、両面ムラなく研ごう。
最初のうちは、ムラなく研ぐことが難しいので、回数を決めておくと偏りがなくなります。
私が初めて研いだ時は、夢中になってしまって片面ばかり研いでましたね。研げば研ぐほどスムーズに刃が動くようになるので、楽しくなってくるんですよ。
ただ、そうすると両面でムラが出てきて片面だけ薄くなってしまう、なんてこともあります。
そうならない為に、回数を決めておくことが大切になってきます。
慣れてきたら、自然とどのくらい研げばいいかは分かるようになってきますよ。
研げたら試し切りをして、切れ味を確認しよう。
紙を使って試し切りをしましょう。
納得のいく切れ味でなければ、もう一度研いでいきましょう。
上手く研げていると、ナイフを紙の上に置いただけで切ることも出来ます。
自分の手でその切れ味を作ったと思うと、「私すごい」ってなりませんか。
キャンプでナイフをたくさん使って「早く手入れしたい」と思うようにもなりますよね。
切れ味を確認する瞬間って本当に楽しいですよ。
水気を切って油を塗ろう。
ナイフは研いだ後は、とても錆びやすい状態になっています。
水気をよく切り、オリーブオイルなどを塗ると錆び防止になりますよ。
オイルを塗る場合は、つけすぎず薄く塗ることを意識してくださいね。
キャンプナイフの手入れ方法!2つのコツで初心者でも簡単!:まとめ
切れ味の悪いナイフを使うことは怪我に繋がるので手入れをしましょう
必要な道具は砥石、濡らした布、砥石が入る容器の3点
研ぐ時のポイントは、角度を保つことと研ぎ汁を捨てないこと
慣れるまでは難しいと感じることも多いです。買い替えた方が楽だと感じる方もいるかもしれません。
でも、手入れをしてあげることで世界に一つしかない自分だけのキャンプナイフを手に入れることが出来ます。
自分のキャンプナイフを手入れして一段階上のキャンプライフを楽しみましょう。