火加減やどのタイミングで火から下ろせば良いの?
キャンプに来て、お待ちかねのご飯タイム。やっぱり何でも合う白飯は炊き立てが一番美味しいですよね。
でもご飯を炊くのって難しいんじゃないかなぁ。失敗しそうだから、パウチのご飯でいいや、と諦めてしまってはいませんか?
メスティンを使えば簡単、美味しいご飯が炊けます!
ほっかほかのご飯を炊いて、美しい景色に囲まれながらお腹も心も満たしてしまいましょう。
メスティンを使ってご飯を炊くには、ガスバーナーを使用する方法と固形燃料を使用する方法がありますが、今回はガスバーナーを使って美味しいご飯を炊く方法をご紹介します。
固形燃料を使ってご飯を炊く方法はこちら。
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目次
そもそもメスティンとは何者?
メスティンはアルミ製の飯盒のことです。熱伝導率が高く、軽いのでキャンプにはうってつけのクッカーです。
さらにメスティンは、飯盒以外の用途でも大活躍。「焼く、煮る、蒸す、揚げる」など様々なシチュエーションに使えます。
万能かつ見た目もとってもかっこいいので、多くのキャンパーが一つは持っているキャンプでお馴染みのアイテムです。
これを持っているだけで、キャンプに行きたくなっちゃいます。
さらにこのアイテムの優秀なところは、収納もできるというところ。私はキャンプ飯に必要な調味料や食材を入れています。
さらに、調理後に出たゴミも入れればスッキリ収納。自分で出したゴミはちゃんと持ち帰りましょうね。これはマナーです。
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新しいメスティンを買って、すぐに使いたくなる気持ちはわかります。ですが、メスティンには大切な「シーズニング」や「バリ取り」という前処理が必要。
種類によっては不要なものもあるので、説明書をしっかり読んでくださいね。
シーズニング、バリ取りについて詳しく書かれた記事はこちら。
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美味しいご飯を炊く準備
何事も下準備が大切。といっても複雑な手順はありませんので安心してください。お米を炊く上で重要なのは「水の量」と「浸水時間」です。
水の量
1合 | 180cc |
1.5合 | 300cc |
2合 | 360cc |
柔らかめのご飯が好きな方は、もう少し多めの水を使ってもらってOKです。
1合の場合、水180ccはリベットと呼ばれる取手を固定している丸ぽちの真ん中ぐらいです。計量するものがない時は、そちらを目安にしてください。
私は少し柔らかめが好みなので、リベットの真ん中より少し上あたりまで。だいたい200ccぐらいで炊くことが多いですね。
トランギアのメスティンには通常サイズとラージサイズの二種類があります。
通常サイズで炊けるご飯の量はせいぜい1.5合までなので、それ以上の場合はラージサイズのメスティンを使用しましょう。
浸水時間
芯のない、美味しいご飯を炊くためにはこの浸水時間がとても大切です。最低でも30分、冬なら1時間はお米に水を吸わせてあげましょう。
そう思った方も多いでしょう。お腹空きますからね。一刻も早く調理して食べたいと思うのはみんな一緒です。
そんな方にオススメの方法がお家であらかじめ水に浸水させておくという方法です。
口の広い、しっかり蓋のできるボトルにお米と水を浸けた状態にしておけば、登山している間に美味しいお米を炊く準備ができてしまいます。
ナルゲンボトルなど使いやすくてオススメですよ。
ご飯を炊こう!
それでは早速ガスバーナーを使ってご飯を炊く方法に参りましょう。
ー方法ー
- メスティンにご飯と水を入れ、蓋をして弱火にかける(沸騰すると蓋が浮くので、石など重しをしておく)
- チリチリという音がしてきたら火を止める
- タオルなどで包み、20分程度蒸らす
これだけです。えぇ?これだけ?と思った方も多いでしょう。そうです。これだけです。めちゃくちゃ簡単ですよね。私もびっくりしました。
土鍋でお米を炊く時は、「始めちょろちょろ、中ぱっぱ」という言葉があるように、火加減が難しいイメージですよね。
メスティンも同じように火加減を気にして、見守り続けなければ…と思っていたのですが、全く違いました。
それもこれも、メスティンがとても熱伝導が良いという特徴を持っているからできる技。アルコールランプでもお米が炊けるくらいなんですよ。
すごいですよね。しかし、押さえておくべきポイントもいくつかあります。
弱火かつ火力キープ
火加減が強すぎると焦げの原因になってしまいます。ですので本当に弱火で。
それに加え、ムラなく加熱するために火力をキープすることがとても大切になります。
室内で調理する場合はあまり問題になりませんが、室外で調理する際に気を付けてもらいたいのが「風」。
風が吹くことで火力にムラができてしまったり、気が付かないうちに火が消えているという事態にもなってしまいます。
そこで活躍するのがウインドガード。これで囲うことで安定した火力を保つことができます。ぜひ手に入れたいオススメのアイテムです。
加熱時間よりも音に注意
火から下ろすタイミングは「チリチリ」とした音が聞こえるかどうか。加熱時間はあまり気にしてません。というのも、加熱時間は外気に左右されるからです。
同じ道具を使っていても、冬の寒い時期には沸騰するのに時間がかかります。
ですので、私はだいたい10分過ぎたあたりから音に注意しながら様子を伺うようにしています。
「チリチリ」という音とは?と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。こちらの動画ではガスバーナーを使ったご飯の炊き方を紹介してくれています。
「チリチリ」という音もしっかり収録されているので、ぜひ見てみてください。
どのガスバーナーを使用したら良い?
ここからはメスティンのお供、シングルガスバーナーをご紹介。一口にガスバーナーと言っても、大きく分けて一体型と分離型があります。
また、使用するガス缶もOD缶とOB缶という二種類があります。
一体型シングルガスバーナー
一体型は本体を直接ガスカートリッジに付けて使用するものです。非常にコンパクトなので、ソロキャンプにはこちらがオススメ。
着火まであまり時間がかからないのもいいですよね。
デメリットとしては重心が高くなるという点です。特にOD缶はカートリッジの上に直接ガスバーナーを設置する形が多いので、安定した場所でないと不安定になってしまいます。私も使う時は、倒れないかちょっと心配になります。
分離型シングルガスバーナー
燃料と本体が離れているタイプです。こちらは重心が低いため、非常に安定しています。大きなクッカーも安心して乗せられます。
デメリットとしては、一体型に比べて重量があることと着火までに時間がかかってしまうという点です。
どちらを使用するかは、キャンプの目的地や参加人数、使用するクッカーなどを考慮して選ぶといいと思いますよ。
OD(out door)缶
引用:Amazon
名前がout doorとあるように、アウトドア専門の火力の強いタイプです。寒冷地でも耐えうる構造になっているため、標高の高い山へ行く場合はこちらが適役です。
見た目もキャンプ専用、という感じがしてかっこいいですよね。ただし、取り扱いがキャンプ専門店のみとなっているので、お値段が高め。
CB(cassette bombe)缶
引用:Amazon
家庭でもよく見慣れた、ガズボンベタイプです。コンビニなどでも売っているので手に入れやすく、安価なのが魅力。
デメリットとしては、火力がOD缶に比べると劣るという点と他のキャンプギアに使い回しがしにくいという点です。
炊飯では弱火のみを使うのであまり問題ありません。しかし、他の料理でも使用するのであれば、気温の低い場所での使用はオススメしません。
また、ランタンなど他のガス機器にも使用することを考えると、CB缶が使用できるギアが少ないという点も考慮しなければいけません。
こちらもガスバーナー同様、使用する場所や用途に合わせて選択するといいでしょう。
メスティンで炊飯!失敗しないガスバーナーでの炊き方を伝授!:まとめ
- メスティンとガスバーナーで簡単に美味しいご飯が炊ける。
- 水の量と浸水時間が大切。
- 弱火と火力キープ、火から下ろすタイミングは「チリチリ」。
思っていたよりも簡単にご飯が炊けると思った方多いのではないでしょうか。
同じ炊き立てのご飯でも、大自然に囲まれながら食べる炊き立てご飯は格別ですよ。ぜひ試してみてくださいね。