西湖とは山梨県南都留郡富士河口湖町にある湖で、富士五湖の1つになっています。
西湖からは富士山を見ることができ、傾きかけた太陽を映す湖の景色は心を奪われるような美しさもありますよ。
西湖の周辺には湖を囲うようにいくつかキャンプ場があります。
景色もよくキャンプ場として整備もされているため、毎年多くのキャンパーが利用しています。
楽しいキャンプですが、反面事故などもあり、西湖周辺のキャンプ場では命に関わる事故も起きています。
今回この記事では、実際に西湖で発生した事故と今後事故が発生しないような対策。
西湖だけではなくキャンプなどで起こりそうな事故、事故が起こらないようにするための対策を考えましょう。
事故に遭った場合の救命処置などを覚えておきましょう。キャンプなど山奥だと救急隊などの到着までに時間が掛かります。
その時に命を繋げるためにもできることを覚えておき、行動できるようにして頂きたいと願います。
目次
交通事故
ここでは、交通事故について考えてみたいと思います。キャンプ場だけではなく、どこでも起こりえる事故です。
この機会に、それぞれの対応を覚えて、その現場に立ち会った時に役立てて頂きたく思います。
キャンプ場であった交通事故
西湖のほとりにあるキャンプ場の駐車場で家族で遊びに来ていた子供が車にひかれる事故がありました。
車が位置を変えようと前進したところに、子供が横切りひいてしまったということです。
対応
ハンドルを握る大人が
「誰かが飛び出してくるかもしれない」
などの、『~かもしれない』を意識しているだけでも結果は変わってきます。
正直大人になった私でもキャンプとなればワクワクしてテンションが上がります。
ワクワクした結果、周りに注意を払うことが雑になります。
そして危険が予測できる状態を発見したのなら、注意を促すなど危険回避が出来たら素晴らしいと思います。
お子様に注意を促しても、日常と違う体験を目の前にして注意をしてねということは難しい場合もあります。
『大人の方と手をつないで、一緒に歩く。』
それができていれば、かなり事故の確率は下がります。
しかし、キャンプ道具を運んでいたり、設営などしている場合など、子供から目を離してしまうこともあります。
いくら気心の知れた子供でもテンションの上がった子供は、どう動くのか予想できません。
その場合は複数人の大人で役割分担し、子供を安全な場所に連れて行って見守り、注意することが必要です。
特に自然があふれる地域では子供だけではなく、動物も飛び出してくることがあります。
私は自然が多い地域で生活しているので、時々キツネやシカが飛び出してくることがあります。
教習所で教わったように常に周りに意識を向けながらハンドルを握りましょう。
交通事故発生直後の応急処置
応急処置を始める前に、周りに声をかけて、安全を確保しましょう。
安全を確保してから行う応急処置の手順
1 負傷者の状態確認と救急車の手配
負傷者の状態確認
脈拍 | 咽喉ぼとけの横にある頸動脈という血管をさわり、振動を感じるか確認してください。 |
呼吸 | 口元に耳を近づけて、呼吸ができているか確認してください。 |
出血 | 体全体を目視し、出血があるか確認してください。 |
救急車の手配をするときには、上記の情報も伝えることで救急隊が到着した時の対応に役に立ちます。
出来る限り詳細に伝えれるようにしましょう。
2 呼吸を確認しなければ、人工呼吸・心臓マッサージ
呼吸を確認し、呼吸していないようであれば、人工呼吸、心臓マッサージが必要になります。
人工呼吸・心臓マッサージ
こちらの項目は、日常的に覚えておくことをおススメします。
海外の事例ですが、日頃から心臓マッサージの動画を見ていた少女が、心臓発作で倒れた家族を発見しました。
少女は心臓マッサージを覚えていたため、素早く心臓マッサージを行い家族の一命を取り留めた事例があります。
是非日常的に心臓マッサージの手順を頭に入れておき、万が一の時にスムーズに動けると素晴らしいと思います。
手順
心臓マッサージをするための準備の手順です。
こちらの気道確保がしっかりできていないと人口呼吸がきちんと行えないので、しっかり準備してください。
1 気道の確保
負傷者を仰向けに寝かせ、片手で額を抑えながら、もう片方の手であご先を持ちあげます。
これで気道の確保ができ、負傷者の体に息を吹き込むことができるようになります。
2 負傷者の鼻をつまみます
鼻をつまむことで、吹き込んだ息が鼻からこぼれ出にくくなります。
3 負傷者の口を自分の口で覆います
すき間があると吹き込んだ息が体に入らず外に漏れてしまいます。
4 約1秒掛けて息を吹き込みましょう
息を吹き込みながら、負傷者の胸が上がるのを確認してください。
(吹き込むのは2回まで)
5 心臓マッサージ
負傷者が息をするまでか、多くても30回心臓マッサージをしてください。
心臓マッサージの手順
- 手を置く位置は乳頭と乳頭の間の中央部分で、そこに掌の付け根が来る状態です。
- その手の上にもう片方の手を重ねます。
- 垂直に体重が加わるように両肘をのばし心臓を圧迫します。
- 胸が4〜5cm程沈むぐらい、圧迫します。結構強い力が必要です。
1分間に100回ぐらいのテンポでマッサージします。30回するので、実際には1分間マッサージしているわけではありません。
ポイント
心臓マッサージのテンポは早すぎても、遅すぎても良くはありません。
参考になる音楽としては
アンパンマンマーチ
世界に一つだけの花
ステイン・アライブ
などと言われています。
4・5を繰り返してください。
簡略にまとめると
気道の確保→人工呼吸2回⇔心臓マッサージ30回⇔人工呼吸2回⇔心臓マッサージ30回⇔
と人口呼吸と心臓マッサージを繰り返します。
負傷者が動き出したり、うめき声を出すなどするまで続けましょう。
心臓マッサージする人は結構体力を使います。可能でしたら、皆さんで交代しながら出来ることが望ましいです。
救急隊に引き継ぐまで続けてください。いち早い判断と心臓マッサージで助かる可能性は大きくなります。
AED
AEDはキャンプ場などでは設置しているところが少ないかもしれませんが、ここで使い方を覚えておいてください。
AED使用手順
- AEDを準備し、電源を入れます。
- 電極パッドを右胸と左脇腹に貼ります。パッド自体に張る位置が図解されています。
- 音声の指示に従い、負傷者から離れてください。
- ボタンを押して、電気ショックを与えましょう。
AEDは自動的に心電図を解析し、除細動が必要か判断してくれます。
音声で必要な指示をしてくれますので、その通りに救命活動しましょう。
AEDでショックを与えた後、電極パットなどは装着したままで心臓マッサージと人口呼吸を再開してください。
AEDは5分毎に心電図を解析し指示を出してくれますので、救急隊に引き継ぐまでは続けてください。
止血
出血が多く必要な場合は止血も出来ると尚いいです。
負傷者の出血がある部分に清潔なハンカチやタオルを直接あて、掌で傷口を圧迫し止血します。
この際、出血している部分を心臓より高い位置に持ちあげることで止血効果が高まります。
なお、血液による感染を防ぐためビニール袋やビニール手袋を装着できることが望ましいです。
是非お時間のある時に、繰り返し手順を覚えて頂き活用して頂ければと思います。
自分の口を直接負傷者につけるのに抵抗を感じられる方はマウスシートというものが販売されています。
こちらを使うことで、少し抵抗が減ると思いますので、持ち歩くことをオススメします。
水難事故
こちらでは、海や川、湖など水辺で起こる事故について考えてみましょう。
キャンプ場であった水難事故
西湖のキャンプ場に家族で遊びに来ていた子供の姿が見えなくなりました。
付近を捜索したところ湖面にうつぶせの状態で浮かんでいるのを発見しました。
なんらかのきっかけで事故に遭い溺れてしまった可能性が高いと見られています。
対応
日常とは違うシチュエーションでは子供はテンションが変わってしまいますよね。
なので、ちょっと目を離してしまうと姿が見えなくなることがあります。
キャンプに行けば設営や食事の準備など、割とバタバタしがちで、子供から目を離してしまうこともあります。
しかし、こちらも交通事故同様、目を離さない心掛けをしてください。
もし他の子供が危険な場所へ行こうとしているのを見つけた場合は声掛けしましょう。
キャンプなどのレジャーへ行かれる場合、子供とルールや約束事をつくることも1つの事故防止にも繋がると思います。
もう一つ出来ることとしたら、河辺や海などで遊ぶ子供達には救命胴衣等を着用させることで、万が一の場合安心です。
水難事故を発見した場合
- 流されたり、溺れそうになったら、まずは落ち着かせ呼吸を確保してもらうよう声掛けしましょう。
- 周りに浮くものがあればそれを投げ込み掴まってもらい呼吸の確保を呼びかけましょう。
- 周りの人は、慌てて入水し助ける事はしない。
- 119番通報し、周りに助けを求めましょう。
自分が水難事故に遭った場合
- まずは落ち着きましょう。
- 体温を守るため服は脱がないほうがいいです。
- バタ足やクロールといった動作はしない。
- 体の力を抜き、仰向けで浮くようにし呼吸を確保しましょう。
- ビニール袋やペットボトルなどがあれば、それに掴まり救命用具として利用しましょう。
- 水中で静かに足を動かしましょう。
水難事故に遭った7~8割りの人は服を着たまま溺れています。そこでパニックになり無理やり動いてしまいます。
そうなると体力の消耗・体温の低下により命を失うことになってしまうことが起きてしまいます。
ですが、人間の体は水に浮きます。さらに、服や靴を着用している方が更に浮きやすいんです。
その浮力をうまく利用し、呼吸を確保し、救助を待つ方が助かる可能性が上がります。
溺れた人の手当て
負傷者に反応がなければ、いち早い手当てをすることが大切です。
水を吐かせるより心肺蘇生を行いましょう。
前の項目で記載した応急処置の手順の通り、人工呼吸、心臓マッサージを開始してください。
水難事故の場合、条件によっては長時間水没していた負傷者が蘇生したこともありますので積極的に心肺蘇生してください。
キャンプ場で想定できる事故と対策
こちらでは、キャンプ場をはじめ自然の中にいる時に起こりえる事故を考えていきます。
行方不明
近年でもキャンプサイトから川へ1人で移動した子供が行方不明になってしまったこともありました。
子供が動くときは慣れたキャンプ地でも必ず複数人で動くとか、大人が付いて歩くことも必要ですね。
山の中でのキャンプの場合笛を持たせるのも効果があります。
もし万が一の場合、笛を吹いてもらえるだけでも探し出せる可能性は幾分か上がります。
火傷
キャンプには焚き火など火を扱う場面もあると思います。
焚き火の周りに囲炉裏風にテーブルなどで囲いを作り、子供を火の近くに行かせないなどの対策をしましょう。
花火が出来るキャンプ場もありますので、花火で火傷を負う場合もありますよね。
火傷をしたときは、とにかくキレイな水で患部を冷しましょう。
服を着たまま火傷をした場合、無理に服は脱がせいないようにしてください。皮膚が服について剝がれてしまうことがあります。
そのまま救急隊に指示を仰いで処置を行いましょう。
大人の方はしっかり見守って遊びましょう。
虫刺され・虫に噛まれるなど
アウトドア活動では、蚊や蜂に刺されてしまったり、山などに行くと蛇などに出会ってしまい噛まれてしまうこともあります。
その場合は、虫などが出した毒を早く体外に出すことが好ましいですが、口で吸い取ることは、おすすめできません。
ポイズンリムーバーというものが販売されています。
こちらを使うと安全に毒などを体外に出すことができますので、キャンプに行く時は持っていく事をオススメします。
盗難事故
色んな人が集まっているキャンプ場では、残念ながら悪意ある人もいる時があります。
貴重品は必要最低限で持っていき、常に肌から離さないようにしましょう。
就寝される場合は極力テントやターフの中に入れた方が安心ですね。
飲酒運転による交通事故
今回この記事を書いていて思い出した事故のお話をさせていただきます。私の地元で起きた事故です。
海でのレジャーの後道を歩いていた女性4名が飲酒運転による事故に遭い死傷した事故です。
車が来ていることに気が付き女性4名は道の端に避けましたが、車に突っ込まれました。
楽しいレジャーで飲酒することはあると思います。ですが、絶対飲酒運転はやめてください。
必見‼︎西湖の湖畔キャンプ場などで起きた事故から学びましょう!:まとめ
今回は西湖のキャンプ場で起きた事故を中心に、キャンプ場などで起こるかもしれない事故について考えてみました。
ですが、日常生活の中でも起こるかもしれない事柄です。
特に子供連れでアウトドアを楽しまれる方は、より冷静に慎重に行動する事をお願いします。
事故に遭うことなく、キャンプを楽しんでください。
そして、万が一助けを求めている人と出会ったら、落ち着いて助けてください。
ご自分だけではなく、みんなが楽しかったと思えるようなキャンプをしてくださいね。
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