メスティンを使う時に注意することはありますか?
そんな疑問にお答えします。
メスティンはご飯を炊く飯ごうですが、今では万能クッカーとして幅広く使われていますよね。
ダイソーやニトリなどからも販売されたことで、キャンパー以外にもすっかり有名になりました。
私の知り合いも流行りに乗ってお手頃なメスティンを購入したそうです。
しかしキャンプで焚き火で料理しようとしたところ、穴が空いて使い物にならなくなってしまったそうです。
メスティンは万能クッカーではありますが、使い方やメンテナンス方法を間違えるとすぐに使いものにならなくなります。
そうならないためにも、メスティンの取り扱いする上での注意点をしっかり把握しておきましょう。
目次
メスティンってどんなもの?
今ではすっかり有名なメスティンですが、改めてメスティンはどんなキャンプ用品なのでしょうか。
まずはメスティンはどんなものなのか、どんな特徴があるのか特徴を改めて確認しましょう。
メスティン=飯ごう
メスティンとは飯ごうの事です。
アルミ製で四角く、取り外しや折り畳みが出来る取っ手が付いているのが特徴です。
アルミなので軽く、熱伝導に優れていて効率よく料理が出来ます。
メモ
ちなみに飯ごうは3合~4合炊き、メスティンは1合~2合炊きが多いです。
炊飯だけで考えると、キャンプの人数で使い分けるのもいいですよね。
スウェーデンのトランギアという会社が作っているメスティンがキャンパーの中では有名ですよね。
ほかのメーカーのものは吹きこぼれが起こるようなので、トランギアが一番安心して使えると話していました。
またトランギアのメスティンは普通サイズとラージサイズがあります。
人数や用途によって使い分け出来るのもいいですよね。
私が気になっているのはロゴスのメスキットというメスティンです。
ほかのメスティンと少し見た目が違っていてかっこいいなと思います。
アルマイト加工という焦げ付きにくい加工がされており、後でお伝えするシーズニングやバリ取りという作業が不要ですぐに使えるのも嬉しいですね。
メスティンは色々な調理が出来る
飯ごうは炊飯や鍋の代わりに使うことが出来ますが、メスティンは炊飯以外にも色々な調理が出来ますよ。
- 茹でる
- 煮る
- 蒸す
- 焼く
- 揚げる
- くん製する
これだけ色々なことができるので、メスティンさえあればキャンプ料理は一通り作れますよ。
バイクなどで移動する場合など、出来るだけ荷物を減らしたい方にはぴったりな調理器具です。
メスティンがあれば手間と時間をかけたように見えるくん製料理や、ケーキも作れます。
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アイデア次第では使い方はまだまだありそうですよね!
自分好みにカスタムが出来る
メスティンは本体以外にも色々なオプションアイテムがあります。
中でもハンドルカバーやケースは種類も多く、自分の好みに合ったものを選んでカスタムすることが出来ますよ。
こちらのハンドルカバーは革の雰囲気がかっこいいです。
料理で取っ手が熱くなっても、カバーがあれば火傷の心配がなくなりますよ。
またハンドルカバーはサイズが合えばメスティン以外にもシェラカップやスキレットにも使えるので、あればとても重宝しますよ。
メスティン用のケースは、メスティンを傷から守るためにもおすすめです。
中でも保温・保冷機能が付いているケースだと、炊飯後にケースに入れて蒸らすことも可能ですよ。
こちらは取り出し口がファスナーではなくヒモなので、熱々のメスティンを入れても簡単に閉じることが出来ます。
カラーも豊富なのできっと好きな色を選ぶことが出来ますよ。
ケースについてはメスティン用ではないものを代用することも出来ますよ。
例えばこちらでご紹介しているように、モンベルの保冷バッグにメスティンがジャストフィットします。
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ほかにもジャストフィットするケースがあるはずですので、好きなものを探すのも楽しいですよね。
しかもキャンプ中に作っちゃうとか!
手作りだとカスタム感が増しますよね!
メスティンの取り扱いで注意することは?
先ほどもお伝えした通り、メスティンはアルミ製で色々使える調理器具です。
ただ使用方法やメンテナンスの方法をあやまってしまうと、すぐに使いものにならなくなってしまいます。
ここではメスティンの取り扱いで注意することをご紹介します。
焚き火で加熱する
メスティンはもちろん直火OKな調理器具です。
直火OKなので、もちろん焚き火で加熱することも可能です。
ただしメスティンは薄いアルミで出来ています。
そのためかなり高温で強火になる焚き火で長時間加熱してしまうと、簡単に穴が空いてしまいます。
焚き火で加熱する場合は小さい火で加熱すれば問題ないことがほとんどですが、調整はなかなか難しいです。
火が小さい固形燃料や火力調整が出来るバーナーやコンロで加熱するようにしましょう。
以前キャンプ中に隣のテントの方が焚き火台にメスティンを乗せていて、見事に大きな穴を開けているのを見たことがあります。
その方はキャンプ場のレンタル品を借りて料理を続けていましたが、最悪の場合はご飯抜きにもなりかねませんよね。
空焚きをする
先ほどは高温・強火の焚き火での加熱についてお伝えしましたが、空焚きにも要注意です。
弱い火でも長時間空焚きをしてしまうと、穴が開いたりメスティンが歪んでしまう原因になります。
実は私もメスティンの空焚きをしてしまったことがあります。
メスティンで何かを作ろうと取り出した後、無意識に準備中だったBBQコンロの上に置いてしまったのです。
15分か20分くらいたった時に、一緒にキャンプしていた人に「このメスティン何作ってるの?」と聞かれて思い出しました。
炭火だったので穴が開くことはなかったのですが、歪んでしまいふたが閉まらなくなってしまいました。
注意ポイント
空焚きだけでなく、くん製料理をして歪んでしまったという方も多いようです。
くん製中は同じ場所に火が当たらないように、長時間火にかけすぎないように気を付けましょう。
ハンドルを加熱する
メスティンのハンドルにはゴムチューブが付いています。
このゴムチューブは調理中に火が当たると溶けて変形することがあります。
風が強い場所などでは、小さい火で加熱していてもハンドルに火が当たることがありますので気を付けましょう。
万が一溶けて変形してしまっても、ゴムチューブは別売りで販売されているので交換可能です。
例えばこちらのゴムチューブはカラフルな4色展開です。
シンプルなメスティンにカラフルなゴムが映えますよね。
ゴムが溶けなくても好きな色に交換するのもアリですね。
ちなみに、ゴムチューブの交換は意外と簡単です。
こちらの動画はダイソーのメスティンを使用していますが、ほかのメーカーでも同じような方法で交換できますよ。
バリ取りとシーズニングが必要
メスティンは使用する前に「バリ取り」と「シーズニング」という作業が必要です。
バリ取りとは?
メスティンの本体とふちの部分はギザギザしていることがあります。
使用中や洗う際にギザギザで怪我をしないよう、ヤスリで削ることをバリ取りといいます。
やり方は簡単で、
- 紙ヤスリでギザギザしている部分を削る
- 削りカスを水で洗い流す
これでギザギザがなくなっていればOKです。
注意ポイント
バリ取りは怪我をする恐れがあるため、軍手などを使って行いましょう。
また削りすぎると本体とふたの組み合わせが悪くなることがあります。
シーズニングとは?
メスティンにはアルミ独特のにおいがあります。
またそのまま使用すると焦げやすくなります。
それを防止するために、シーズニングという作業でメスティンにコーティングをします。
こちらも方法は難しくありません。
- メスティンの取っ手を外す
- メスティンが入るサイズの鍋にお米のとぎ汁を入れて、15~20分ほど煮込む
- 水で洗い流す
シーズニングについて、詳しくはこちらをご確認ください。
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メスティン基本のシーズニング!失敗の少ない方法と手順を解説!
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参考
アルマイト加工という焦げ付き防止加工が予め施されているメスティンは使用前のシーズニングは不要です。
ただし使い続けると加工は剥がれていくので、焦げやすくなってきたと感じたらシーズニングが必要です。
使用前にシーズニングしたメスティンも使い続けると焦げ付きやすくなります。
その場合は再度シーズニングが必要です。
たわしで洗う
キャンプ用品を洗う時に、コゲ落としにたわしを使うということもあると思います。
ただメスティンは同じたわしを使うのはNGです。
アルミは柔らかい材質ですので、たわしで洗うと傷がついてしまいます。
柔らかいスポンジで優しく洗うようにしましょう。
スポンジでも研磨剤や研磨効果があるものもありますが、たわしと同じく傷をつける原因になりますので気を付けましょう。
なおアルミは酸性にもアルカリ性にも弱いため、必ず中性洗剤で洗うようにしましょう。
重曹を使う
重曹は普段から汚れや焦げ落としとして使っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ただメスティンにアルカリ性の重曹はNGです。
アルカリ性とアルミが反応し、黒ずんで劣化してしまいます。
同じ理由で食洗器も使用は避けましょう。
食洗器用の洗剤はアルカリ性か弱酸性のものが多く、重曹と同じくメスティンを劣化させてしまいます。
メスティンが焦げてしまった時は重曹を使わなくても落とすことができますよ。
詳しくはこちらでご紹介しています。
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おうちキャンプや家の料理でメスティンを使う時、手間を省きたいからと電子レンジを使うのは絶対NGです。
アルミホイルを電子レンジで加熱すると火花が飛ぶように、メスティンでも火花が飛びます。
場合によっては爆発する可能性もありますので、全体に使用しないようにしましょう。
メスティンは直火はOKだけど焚き火はNG?その特徴と注意点とは?:まとめ
メスティンの特徴と取り扱いの注意点をご紹介しました。
ご紹介した注意点は意外と普段の生活の中でやっていることや、ふとした瞬間にしてしまいそうなことばかりですよね。
取り扱い方法さえ気を付ければ、ご紹介した特徴のようにとても便利なキャンプ用品です。
きちんと理解して、美味しく楽しくメスティン料理を作ってみてくださいね。
メスティンの原点、炊飯についてはこちらでご紹介しています。